声を文字化「みるカフェ」 デフリンピック応援アンバサダーの長濱ねるさんら参加
2025年02月24日 福祉新聞編集部
デジタル技術で声を文字にして注文や交流ができる「みるカフェ」が6~14日、東京都世田谷区にある昭和女子大内のCAFE3で開かれた。11月の東京2025デフリンピックに向けて都が主催し、同大や筑波技術大(唯一の聴覚、視覚障害者の高等教育機関)などの大学生が企画、運営した。
みるカフェのコンセプトは、聞こえる、聞こえないにかかわらず、誰もがコミュニケーションできる環境をつくり、そこでの体験を通じて共生社会の理解を促すこと。23年11月に東京・原宿で初めて開催した際に反響を呼んだ。
声や手話を瞬時にディスプレーに字幕表示する機器や、歓声や競技音を振動で感じられる機器などが置かれ、客はそれらの機器を試し、コミュニケーションを楽しんだ。
店内では手話単語「友だち」をかたどった大学生考案のクッキーなども販売された。スタッフとして働いた昭和女子大の名倉あみさん(19)は「多くの人が来場してくれた。機器の体験などを通じていろんな人と驚きの感情を共有でき、笑顔が見られてうれしかった」と話した。
5日のオープンニングセレモニーには、デフリンピック応援アンバサダーの女優、長濱ねるさんら3人が参加した。初回のみるカフェにも参加したという長濱さんは「デジタル技術を使うことによりデフリンピックで海外から訪れる人ともスムーズにコミュニケーションが取れる」と話した。