在宅介護のカスハラ防げ 福岡県が啓発リーフレット作成
2025年01月30日 福祉新聞編集部
在宅介護、在宅医療現場での理不尽な要求や暴言などの迷惑行為「カスタマーハラスメント」を防ぐため、福岡県はサービス利用者と家族向けの啓発リーフレットを作成した。事業所職員がサービスの契約時、リーフレットを利用者や家族に手渡すなどして活用する。
県が2023年に実施した実態調査によると、在宅介護、在宅医療に従事する2405人のうち、約4割がサービス利用者や家族から暴力、ハラスメントを受けたことがあると回答。このうちの5割弱は休職などの影響があったと回答していた。
県は昨年6月、「県在宅医療・介護職員カスハラ相談センター」を開設するなど対策を進めており、啓発リーフレットの作成もその一環だ。
リーフレットでは、精神的暴力、身体的暴力、セクハラについてそれぞれ具体例を示し、暴力やハラスメントの防止に協力を求めた。ハラスメント実態調査の結果や働く職員の声も紹介した。
また、利用者が適切にサービスを受けることができる権利も大切だとし、在宅介護などに関する相談窓口の一覧も添えた。