学生企画のボランティアフェスティバル 適性診断や楽器演奏体験も〈福井県社協〉

2025年1128 福祉新聞編集部
ハープなど楽器の演奏体験が盛況だった=福井県社協提供

福井県内の高校生と大学生が企画したボランティアフェスティバルが16日、福井市内で開かれた。ボランティアの楽しさや、やりがいを感じてもらい、活動に参加するきっかけになればと、同県社会福祉協議会が学生に企画を依頼して初めて開催した。

県社協は昨年、若者のボランティア活動の経験や意識を探るアンケートを実施。ボランティアに興味がある若者が半数以上いた一方、実際に活動している若者は少ないことが分かった。参加したいボランティア活動では「イベントの企画や運営」の人気が高いことも明らかになった。

調査結果を受け、県社協はボランティア意識を高めるイベントを若者に企画してもらうことにした。高校生が運営するNPO法人ふくいSMILEアクティ部に所属する高校生と福井県立大社会福祉学科の大学生の計11人が検討を重ねてきた。

フェスは福井駅構内の同市観光交流センターで開かれ、若者だけでなく、こどもから高齢者まで幅広い年代が訪れた。学生や県社協職員、ボランティアらがスタッフとして対応した。

関心を引こうと1階入り口付近で実施したハープや琴の演奏が盛況で、演奏体験も行われた。このほか参加者は、ボランティア適性診断の結果を基に自分に合ったボランティア活動の紹介を受けたり、点訳むつみ会の点字体験に挑戦したりしていた。

県社協の担当者は「学生はどうしたらボランティアに関心を持ってもらえるかを真剣に考え、当日もとても生き生きと活動してくれた。県社協としては学生の思いや活動を、黒子として後押しすることができた」と話した。

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