デフリンピックハンドボール男子が初出場 川崎で代表候補がPR
2025年06月13日 福祉新聞編集部
11月に東京で開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」を盛り上げようと、デフハンドボール男子日本代表候補が5月25日、「川崎市聴覚障害者情報文化センターまつり」でPRした。
デフハンドボールに男子の日本代表が出場するのは11月の東京大会が初めてで、9月までに代表選手16人が決まる。現時点の代表候補者19人のうち、いずれも同市内在住の加賀屋圭一さん(24)と金子聖さん(23)が同センターで開かれたまつりに参加し、来場者に資料を配って説明した。
学生時代は野球に打ち込んだという金子さんは、デフリンピック出場選手を発掘するため東京都が昨年開いた運動能力テストに参加したところ、見事合格。ハンドボール経験者の父親や弟が後押ししてくれたという。
「合格は大きな自信になった。代表入りを果たして活躍したい」と金子さん。パラリンピックより歴史が長いものの知名度が低いデフリンピックに関心を持ってもらおうと発信を重ねている。
同センターは身体障害者福祉法に基づく聴覚障害者情報提供施設で、字幕・手話通訳付きDVDの製作・貸し出し、手話通訳者の派遣などを行う。まつりは川崎市ろう者協会などが協力して開き、こどもに手話で絵本を読み聞かせするイベントなどもにぎわった。