こども家庭ソーシャルワーカー、3月9日に初試験 受験の研修は7団体で

2024年0708 福祉新聞編集部
会見で説明する白澤代表(右)

児童福祉法に基づいて今年度養成が始まる認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー(SW)」の初の試験日が2025年3月9日になることが明らかになった。会場は法政大(東京都千代田区)で、受験料は2万5000円。試験の実施機関である日本ソーシャルワークセンター(白澤政和代表理事)は、受験者が1000人になることを目標に研修機関を増やす方針だ。

6月28日、白澤代表らが都内で会見を開いて説明した。受験資格を得るために受講が必要な研修(最短で100時間半)の実施機関として、日本福祉大、早稲田大人間科学学術院など7団体を認定した。研修は8月から順次始まる。受講料は実施機関ごとに異なるが、数万~20万円程度になる見込みだ。

こども家庭ソーシャルワーカーは児童虐待など家庭問題に携わる現任者のスキルアップを図ることを目指す認定資格。同センターが認定した研修機関の研修を受講し、試験に合格することで登録できる。

児童相談所の児童福祉司や市区町村のこども家庭支援センターの職員になるための任用要件の一つとして児童福祉法に位置付けられた。児童養護施設などに配置されると、措置費が上乗せされる。こども家庭庁が管轄しているが国家資格ではない。

受験希望者の願書は11月をめどに受け付けを始める。研修の実施機関の一覧や制度の詳細は同センターの特設サイトに掲載されている。