滋賀県立の障害児入所施設「近江学園」、新園舎での生活始まる

2024年0417 福祉新聞編集部
新園舎の外観

滋賀県立の障害児入所施設「近江学園」(定員90人、湖南市)の新園舎で1日、約50人の新たな生活が始まった。

 

老朽化による建て替えで、旧園舎と同じ敷地内に整備した。現在、旧園舎の解体工事を行っており、解体後は利用者が遊べる広場のような設備を作る予定。

 

同施設は、1946年11月に障害者福祉の向上に取り組んだ糸賀一雄氏らが大津市南郷で創設した。48年4月の児童福祉法施行に伴い、県立の児童福祉施設としてスタート。72年に現在地である石部町(現湖南市)に移転整備された。

 

新園舎は2階建てで全5棟。建て替えに当たっては、県の障害児支援に関する中核拠点としての機能を担うため、家庭的な環境を実現できるユニットを整備。児童一人ひとりの状況に合わせ、個別対応を行いやすいよう全館個室とした。

 

施設では発達障害や強度行動障害などがある小学1年から18歳までの約50人が共同で生活している。