社会的養護の魅力発信 5月にオンライン見学フェア

2024年0414 福祉新聞編集部

NPO法人チャイボラ(大山遥代表理事)は5月11日から6回に分けて、児童養護施設などへの就職を目指す人を対象にしたオンライン見学フェアを開催する。児童虐待が社会問題となる中で施設職員の人手不足は続いており、大山代表は「国内最大規模の見学会。興味がある人はどなたでも気軽にのぞいてもらえれば」と話す。

 

見学フェアは、こども家庭庁が行う社会的養護魅力発信等事業の一環で、今回が2回目になる。全国の児童養護施設や乳児院、母子生活支援施設、自立援助ホームなど107施設が出席する。

 

日程は▽5月11日午後=東海・北陸▽12日午前=北海道・東北▽同午後=九州・沖縄▽18日午後=近畿・中国・四国▽19日午前=関東・甲信越▽19日午後=東京――の順で行う。

 

見学会ではオンライン会議システム「ズーム」を活用。施設は35分ずつ3回プレゼンテーションする機会があり、参加者はそれぞれ気になる施設の話を聞いたり、質問したりできる。

 

実施にあたりチャイボラは、全国の福祉系大学や専門学校に対して、学生への告知を依頼。また、施設に対しこれまでのノウハウを伝えるなど、事前に学生が知りたい情報と施設が伝えたい情報のギャップを埋める作業もしているという。

 

チャイボラは2018年に設立。社会的養護施設の情報を無料で紹介する総合情報サイトの運営などをしており、現在約400施設が登録している。

 

大山代表は「さまざまな社会的養護の施設で働く職員の話を聞く場としては国内最大規模。寄付やボランティア志望者など興味がある人も含めて多くの人に来てもらえれば」と話す。

 

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