メタバース研究会が発足 代表に元厚労医務技監

2023年1203 福祉新聞編集部

メタバース医療・福祉・教育研究会は11月27日、一般社団法人化したと発表した。代表理事には、元厚生労働省医務技監の鈴木康裕・国際医療福祉大学長が就任。産官学が連携し、メタバース(仮想空間)などの最新技術を用いたイノベーションを目指す。

 

同会は福祉や医療、教育の各分野が抱える課題について、ネット上に構築された三次元の仮想空間である「メタバース」や、現実空間と仮想空間を融合する「XR」などの最新技術を用いて課題解決を目指す。

 

現在は3カ月に1回のペースで、メタバースを用いた認知症患者に対するケアや、就学困難児童への授業参加などについて議論。今後は各界のリーダーによるセミナーも開催するほか、さまざまな分科会もつくる。

 

課題の解決に向けては、産官学の連携により法規制やインフラなどについてのアプローチも行う。

 

現在、同研究会にはNTTやNECといった企業のほか、国際医療福祉大、国立がん研究センター、千葉大などが参画。今後、福祉施設や福祉関連企業などにも呼び掛けることにしている。