国際福祉機器展(HCR)、会場とウェブで同時開催 感染対策機器に人だかり

2022年1012 福祉新聞編集部
デモンストレーションを熱心に見入る来場者ら

 アジア最大規模の福祉機器展示会「第49回国際福祉機器展(HCR)」(主催=全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会)が10月5日から3日間、都内で開かれた。出展した342社の製品約1100点の情報を簡単に取得でき、会場で開かれた国際シンポジウムなども視聴できるウェブ展も同時開催し、来場できない人も最新機器の情報が得られる工夫を施した。

 

 会場内の通路を広げるなど十分な感染対策を講じた会場には、介護施設や在宅サービス関係職員、学生らが来場し、機器を試用したり、デモンストレーションに見入ったりする姿があちこちで見られた。

 

 多くの来場者の関心を集めたのは、段差や悪路も乗り越える豊田自動車の電動車いすやプロモートの自動排せつ処理装置などの最新機器。抗菌仕様のマットレスなど感染症対策に役立つ機器にも人だかりができた。

 

 HCRは来年50周年(2023年9月27~29日開催予定)の節目を迎える。開会式典で清家篤・全国社会福祉協議会長は「コロナ禍による渡航規制が解除されれば、来年は以前のような機器展を開催できる。未来を切り開くHCRにしたい」とあいさつ。また、羽生田俊・厚生労働副大臣は「HCRは世界有数の機器展。厚労省としても関係省庁と一丸となって機器の開発、普及に取り組みたい」などと述べた。

 

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