社会福祉の志受け継ぐ 長尾立子全社協元会長を偲ぶ会
2026年03月08日 福祉新聞編集部
全国社会福祉協議会元会長で法務大臣なども務めた長尾立子さんを偲ぶ会が1日に全社協・灘尾ホール(東京都千代田区)で開かれ、福祉関係者ら150人が参列した。呼び掛け人は、全社協の村木厚子会長と清家篤顧問、福祉新聞社の松寿庶社長。
式典の開会あいさつで村木会長は、厚生労働省の審議官として当時全社協会長だった長尾さんにあいさつに行った際、多くの助言をもらったことを明かし「優しい先輩だった」と振り返った。その上で「私たち福祉関係者は遺志をしっかり受け継ぎ、さらなる社会福祉の発展に向け力を尽くしたい」と誓った。
別れの言葉では、旧厚生省で後輩だった佐野利昭元社会・援護局長が「常に冷静沈着で、何事にも動じない。いつも深い知識に裏打ちされ自信に満ちていた」と人柄をしのんだ。また、公私ともに親交があったという恩賜財団済生会の潮谷義子会長も「枚挙にいとまがないほど支えられた歳月は、私の財産だ」と話した。
親族あいさつで長女の知真子さんは、晩年暮らした高齢者施設で長尾さんが先生と呼ばれ、生き生きと政治の話をしていたというエピソードを紹介。「女性ゆえの制約が多い社会を少しでも変えようと生きてきた人生だったのではないか」と語った。
今年1月、92歳で亡くなった長尾さんは1958年に旧厚生省へ入省し、児童家庭局長や社会局長などを歴任。96年の第1次橋本龍太郎内閣では民間の立場で女性初の法務大臣として入閣し、その後参議院議員となった。
96~2007年にかけて全社協、中央共同募金会、全国老人クラブ連合会の会長に就任。日本社会事業大や社会福祉法人読売光と愛の事業団でも理事長を務めた。04年には旭日大綬章を受章しており、死去後は従三位に叙されている。

