弘前市社協が終活サポート事業開始 安否確認や死後事務など

2026年0421 福祉新聞編集部
弘前市社協のウェブサイト

 青森県弘前市社会福祉協議会は今年度、身寄りのない高齢者を対象とした「おひとりさま終活サポート事業」を始めた。有償で死後事務や日常生活などを総合的にサポートする「あずまし老いじたく」と、無償の終活相談窓口を市から補助を受けて展開し、希望に沿った最期を迎えるための備えを支援する。

 同市の高齢化率は2025年8月末時点で34・5%。少子高齢化や核家族化の進展に伴い身寄りのない高齢者の増加が見込まれ、身元保証や死後事務など支援体制の構築が急務となっていた。3月28日に開催した同事業の説明会には約220人が訪れ、市民の関心の高さがうかがえた。

 あずまし老いじたくは、日常生活、死後事務、入退院時の支援を有償契約で提供する。支援計画作成の手数料2万円が必須で、訪問や電話による毎月の見守り、安否確認(月5000円)に加え、遺体の引き取り、安置、火葬、公共サービスの解約手続きなど死後事務(契約時に預託金40万円を一括納付)を支援する。

 希望に応じて追加サービスを利用でき、不動産権利書など重要書類の預かり(月1000円)▽付き添いや病状説明時の同席など入退院時支援(1時間3000円)▽葬儀(業者見積もり額)―などを用意。預託金を含め料金設定は必要最低限にしている。

 契約能力があり、子や孫がいない市内在住の65歳以上単身者が利用できる。こどもや親族がいても関係が断絶している場合も対象とする。相談から契約までおおむね2~3カ月を見込む。

 また、市社協が入る市社会福祉センター2階には「おひとりさま終活相談窓口」を開設した。事前予約制で終活に関する悩みを相談できる。必要に応じて医療、福祉機関につなぎ、同行することも想定している。

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