「弱者の友になれと新島襄は言った」同志社大福祉学科90周年記念講演
2022年01月12日 福祉新聞編集部京都市上京区の同志社大で12月11日午後、同志社大学社会福祉学科設立90周年の記念講演が開かれた。記念講演は、元神学部教授の本井康博さん。テーマは、同志社社会福祉のプロローグ。「すべて新島襄から始まっている」とした上で、潜在的に語られてきた「福祉理念」に、新たなスポットを当てた。
「日本で社会福祉をいち早くスタートした伝統ある学科、とホームページに紹介されています。今日は、その社会福祉学科の成り立ちや系譜を、神学部の視点から紹介します」
本井さんは、こう切り出した。「新島襄(1843~90)の語り部」、学生からは「おっかけ」とも呼ばれている。そんな碩学の講演に、約200人が会場やオンラインの部屋で、耳を澄ませた。
大学の前身は、新島襄が、伝道団体「アメリカン・ボード」の力添えを得て1875年に開学した同志社英学校。現在の社会福祉学科の起点となった福祉学専攻コースは、1931年に神学科に誕生した。
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