児童養護施設で暮らす子どもへのメンタルケア拡充を 当事者らが大臣に要望

2021年0802 福祉新聞編集部
田村大臣(右端)に提言を渡す山本さん(右から2人目)らメンバー

 児童養護施設出身者らでつくるプロジェクトのメンバーらは7月19日、田村憲久・厚生労働大臣に対して、施設や里親家庭などで暮らす子どもへのメンタルケアを拡充させることなどを盛り込んだ提言を提出した。施設職員に対するメンタルケアに関する研修を義務化することで、支援の底上げを求めている。

 

 同団体が2020年夏に施設出身者ら116人を対象にした調査によると、全体の7割が今も虐待の後遺症として生きづらさを抱えていると回答。一方、施設などにいた際、精神的ケアを受けた経験があるのは4割に満たなかった。

 

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