障害者グループホームの4割が重度者 想定とギャップ、法的再編は不可避

2021年0707 福祉新聞編集部
障害者部会ではGHの再編を求める声も上がった

 厚生労働省は6月28日、障害者総合支援法のグループホーム(GH)の利用者の4割が、障害支援区分4以上の重度者であることを社会保障審議会障害者部会(座長=菊池馨実・早稲田大教授)に示した。制度創設時に想定した利用者像とのギャップが広がり、委員からは法的な位置付けを見直すよう求める意見も浮上。利用者像に応じた再編は避けられない情勢だ。

 

 同部会は障害者総合支援法の見直しに向けて議論していて、年内に報告書をまとめる。

 

 同日の議題は「障害者の居住支援」。利用者が施設入所者を上回る14万人超(今年2月)となり、年間の費用が2400億円(2019年度)に膨らんだGHの在り方が議論の中心となった。

 

福祉新聞の購読はこちら