生活保護減額訴訟、大阪で20人が審査請求
2026年06月03日 福祉新聞編集部
国が2013~15年に生活保護費を引き下げたのは違法とし、減額処分を取り消した最高裁判決に関連し、大阪の原告20人が5月13日、判決後の国の追加給付を不服として大阪府に審査請求した。追加給付をめぐる集団での審査請求は全国で初めて。
25年6月の最高裁判決後、厚生労働省は生活保護の基準を再度引き下げ、本来の差額の半分程度を追加給付することを決定。原告に限っては全額国費の特別給付を上乗せすることとした。
追加給付は今年3月に東大阪市で始まり、その後、各地で進んでいる。審査請求した原告の一人、新垣しんがき敏夫さんは13日の会見で「最高裁判決の後も落ち着いた生活ができない。再度の引き下げには納得いかない」と述べた。
追加給付の違法性を争う訴訟を起こすには、行政不服審査法に基づく審査請求することが前提となる。原告側弁護団は、原告以外の生活保護受給者にも審査請求するよう呼び掛けている。
13年からの減額処分取り消しを求めた訴訟は全国29地裁で31件あり、原告は最も多い時で1022人。原告側弁護団の調べでは、そのうち274人が死亡したことが5月13日までに分かった。

