困窮家庭のこども対象に無料学習クラブや不登校児カフェ〈みどの福祉会・群馬〉

2026年0410 福祉新聞編集部
みどの福祉会のウェブサイト

 群馬県高崎市で保育や高齢者施設を運営する社会福祉法人みどの福祉会(丸茂豊理事長)が、地域の公益的取り組みで、ひとり親など困窮者家族を対象に子ども食堂や、フードバンクなど、さまざま支援に取り組んでいる。

 生活困窮者自立支援法が施行された2015年4月以降、法人として地域貢献できる取り組みを模索する中で、困窮家庭のこども(小学高学年から中学生)を対象にした無料の「みどの学習くらぶ」を16年4月に立ち上げた。大学生や社会人のボランティアが先生となり、マンツーマンで勉強を教えた。

 企画提案から設立まで携わった地域貢献事業部代表の丸茂ひろみさんは「困窮世帯の支援をするため、初めは学童クラブに在籍するひとり親家庭に電話をして、利用してもらえないかと誘った」と話す。2~3人からのスタートだった。不登校だった高校生や学校になじめない大学生が学習支援の先生を務めたこともあった。

 同年9月からは、学習支援を利用したこどもと、その保護者を対象にした月1回の食事会を、こども食堂として開くことにした。不要になった制服をリサイクルする「制服バンク」やフードバンクなど、地域の困窮者支援を一手に引き受けるようになった。すべて無料で提供している。

 「困っている人がいて、頼る人がいないのなら、法人としてできるだけのことはしたい」と丸茂さん。不登校児支援として、不登校だった若者と交流するカフェを開く、居場所も設けている。

 すべての取り組みが法人の持ち出しか、寄付や助成金で成り立っている。職員の協力も不可欠で、丸茂さんは「周囲に理解者を少しずつ増やしながら、取り組みを継続していきたい」と話している。

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