山口市にこども食堂ネットワーク 31運営団体が連携し発足

2025年0124 福祉新聞編集部
会見する伊藤市長(山口市ウェブサイトより)

山口市内の31のこども食堂運営団体が中心となった、こども食堂ネットワークが昨年12月20日、発足した。市が構成に加わり、こども食堂の安定的な運営に寄与していく。

市内31のこども食堂は、個人や企業の寄付で成り立っているところが多く、昨今の物価高や米不足などを背景に、食材、資金不足に陥るこども食堂も少なくないという。

そこで、ネットワークを立ち上げることで、安定した運営や機能強化を図るのが狙い。主な活動は、こども食堂間の連携の強化、市民への普及啓発、寄付の受け入れと分配など。会員種別は2種類で、こども食堂運営団体を「活動会員」、こども食堂の活動を応援する個人、企業などが「応援会員」として活動していく。

同日、市内にある県児童センターで発足式が開かれ、ネットワーク発足の説明や、こども食堂の現状について情報共有を行った。

発足式に先立つ会見で伊藤和貴市長は「こども食堂は、こどもの貧困対策だけでなく、遊びや地域交流の場として意義深い場所になっている。市も活動を支援していきたい」と話した。