24年度の虐待死77人 「心中」の名称変更へ〈こども家庭庁〉
2026年09月21日 福祉新聞編集部
こども家庭庁は10日、虐待による死亡事例の検証結果(第22次報告)を公表した。2024年度に虐待で死亡したことが判明したこどもは前年度比12人増の77人だった。今回の検証から、こどもへの権利侵害を明瞭にするため「心中」を「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」、心中以外を「こどもの虐待死」にそれぞれ名称を変更した。
児童相談所を設置する自治体に調査し、同庁の児童虐待等要保護事例検証に関する専門委員会が取りまとめた。「こどもの虐待死」では、身体的虐待やネグレクト(育児放棄)で50人が死亡。0歳児が34人を占め、このうち生後24時間に満たないで死亡したと考えられる「0日児」は17人と半数を占めた。0日児の保護者は医療機関などとのつながりがなかったという。
「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」は27人。6歳以上が約3割を占め、0歳児は18・5%だった。こどもの病気、障害や、保護者自身の精神疾患、育児不安などが動機になっていた。
専門委は虐待の発生予防に向け、つながりやすい相談体制の強化などを国に提言した。こども家庭庁は来年度、民間団体を活用した24時間対応相談窓口の確保に着手するなど、妊婦が相談しやすい環境を整えることにしている。

