認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー」 初試験に800人

2025年0317 福祉新聞編集部
試験は法政大で行われた

児童虐待に関わる支援者の質向上を目指す認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー(SW)」の初めての試験が9日、法政大市ケ谷キャンパス(東京都千代田区)で行われた。こども家庭庁の認定を受けて試験を担う日本ソーシャルワークセンター(白澤政和代表理事)によると、受験者は786人。

こども家庭SWは、児童相談所や児童養護施設などの指定施設で働く職員を対象にした認定資格。社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格の有無、勤務年数などによって異なる研修を受講すれば試験を受けることができる。

受験者の内訳は▽1号(主に相談援助を2年以上行った社会福祉士など)537人▽2号(相談援助の時間が仕事の半分に満たないが2年以上働いた社会福祉士など)84人▽3号(4年以上主に相談援助をした福祉士資格未取得者)134人▽4号(保育所などで相談援助を4年以上の保育士)31人。

受験生は2時間にわたって、こども家庭福祉やこども家庭福祉とソーシャルワーク(総合)など4科目・64問に取り組んだ。

合格発表と試験問題の公表は今月27日。合格後にこども家庭SWに登録し、児童養護施設で働くなどの条件を満たすと、月2万円程度の賃金引き上げにつながる。

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