児童館と防災センター一体化の複合施設「アカリエ」開所(富山・立山町)
2025年02月07日 福祉新聞編集部
児童館と防災センターからなる富山県立山町の複合施設「アカリエ」が1月20日開所した。町によると児童館と防災センターが一体化した施設は全国でも珍しいという。
町郊外の老朽化した旧児童館を町役場隣の町民会館跡地に移転させ、防災センターと一体的に整備した。施設管理は一般社団法人立山子育て支援センターが担う。
建物は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積は1497平方メートル。総事業費18億758万円のうち、12億176万円は国や県からの補助金で賄った。
太陽光発電や地中熱空調などを採用し、北陸の公共施設として初めて、年間のエネルギー消費量が実質ゼロの建物「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証を受けた。
児童館には屋内外に遊具を設置。防災センターは災害時、町の主要避難所となり、町職員の活動拠点にもなる。備蓄倉庫に加え、屋外には防災井戸やマンホールトイレなども備えた。避難者を収容するホールは平時、イベントやこどもたちの遊び場などで活用する。