北陸初の児童心理治療施設 祥穂会が福井市に開設
2025年06月16日 福祉新聞編集部
福井市の社会福祉法人祥穂会(皆川恭英理事長)は今春、同市から譲渡された旧多目的施設(同市真栗町)を改築して、児童心理治療施設「ふくい森の子学園」を開設した=写真。北陸初の児童心理治療施設となり、精神科医、学校との連携を図りながらこどもの成長、発達を支えていく。
児童心理治療施設は、家庭環境や学校における交友関係などを理由に社会生活への適応が困難になったこどもを短期間入所または通所させ、心理面の治療や生活指導を行う児童福祉施設。児童相談所の措置により入所、通所する。
4月に開所した学園は平屋建て、1084平方メートル。小中学生を主な対象とし、定員は入所15人、通所5人。常勤職員は児童指導員、保育士、看護師ら15人となる。
園内に特別支援学級
居室は全個室。医務室ではオンラインも活用しながら、県内医療機関の精神科医と連絡が取れる体制を構築している。また、学園で生活するこどもの学びの場として、福井市杉坂小中学校(同市本折町)の特別支援学級分教室が園内に設置された。
芝康弘園長は「こども一人ひとりの特徴や権利を尊重して丁寧な個別支援に当たっていきたい」と話した。