学生と特別養護老人ホーム入居者が共同アート つながる機会を創出〈神奈川・潤生園〉

2026年0604 福祉新聞編集部
学生と入居者がアート作品を作った

 神奈川県小田原市の特別養護老人ホーム「潤生園」(社会福祉法人小田原福祉会)で5月10、24日の2日間、学生ボランティア「縁慈」が中心となって入居者と一緒にアート作品を制作した。

 アートは入居者が日中過ごす共用スペースの縦約2メートル、横約4メートルの壁面2カ所に描かれた。塗料で青空と4本の木を描き、木の枝にはちぎり絵で春はピンク、夏は緑、秋は黄色の花や葉を作り、春夏秋冬を表現した。学生と入居者がつけたカラフルな手形が柔らかな曲線となって4本の木をつないでいる。

 デザインは学生が考案した。縁慈の懸山ももさん(18)は「施設には窓が少なく、閉鎖的な感じがしたので明るくしたかった。曲線には世代を超えてつながる思いを込めた」と語った。

 また、入居者と共に作ることも大事にし、ちぎり絵を入居者と一緒に制作した。懸山さんは「左手がまひしている入居者が、作業しにくそうにしていたので、私がサポートするとうまくできて喜んでくれた。幸せな気持ちになった」と話す。

 2日間で延べ16人の学生が参加した。学生が一生懸命作業する姿を興味深そうに見守る入居者もおり、作品に手形をつけた女性入居者は「初めてやった。良かった」と笑みがこぼれた。

 施設は1977年に設立され、住環境を改善する取り組みを世代を超えて交流する機会とした。井口健一郎施設長は「入居者に若者のエネルギーは刺激になるし、こうした体験は学生の成長にもつながる」と話している。

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