22年度の介護給付費11兆1912億円 利用者も最多更新

2023年1009 福祉新聞編集部

厚生労働省は9月26日、「2022年度介護給付費等実態統計」を発表した。サービス利用者が前年度比2・2%(14万2700人)増の652万4400人、利用者負担額を含めた介護給付費が1・5%(1620億円)増の11兆1912億円となり、いずれも過去最多となった。

 

サービス利用者の内訳は介護予防サービスが3・5%増の118万人、介護サービスが2・2%増の559万人(重複含む)。利用者が多いサービスは居宅介護支援389万人、福祉用具貸与282万人、通所介護162万人、訪問介護157万人。

 

利用者1人当たりの費用(23年4月分)は月額17万5500円。前年同月より1・5%(2700円)増えた。都道府県別にみると、介護予防サービスの費用額は最多が佐賀の3万7300円、最少が富山の2万2500円で、いずれも前年度と同じ県だった。介護サービスは最多が鳥取の22万3700円、最少が埼玉の19万2200円だった。

 

統計は介護保険制度が始まった翌年度の01年度から毎年行っており、結果は制度の運営と政策立案の基礎資料となる。