ショート動画で法人の魅力発信 職員採用目指す(村山苑、東京)

2025年0314 福祉新聞編集部
職員が明るく働く姿を発信している

社会福祉法人村山苑(東京都東村山市、相原弘子理事長)は法人の魅力を発信するため、広報委員会を設置し、ティックトックやユーチューブでショート動画の配信に力を入れている。

動画は「がんばれ!ムラヤマン」と名付けてシリーズ化し、それぞれの仕事現場で生き生きと働く職員たちを紹介。仕事の面白さを伝えている。

委員会は、20代から30代の一般職員5人で構成。昨年10月から動画の配信を始め、今年2月末時点で19本公開している。

委員長を務める鈴木野生さんは「短い動画にどれだけ法人の魅力を詰め込めるか、どのようにしたら職員が仕事に打ち込む姿が輝いて見えるか」に苦心したという。

委員会発足の背景には、深刻な人材難がある。相原理事長は「派遣やパートに頼っているが、出入りが激しくて定着しない。保育以外で新卒を雇用できていないのが現状」と話す。

そこで、新たな視点で法人の魅力を発信し、採用につながる一つの手段になればと立ち上げたのが広報委員会だ。ティックトックでの動画配信は、仕様上、無作為に拡散されて視聴してもらえるため、法人に興味がない層の認知度向上に貢献する。

動画配信から4カ月ほどが経過。人材確保に至った事例はないが「さまざまな種別の職員が良い距離感で働いている楽しそうな姿を職員にほめてもらっている」と鈴木さんは話している。

今後の課題は動画の視聴数の増加と動画配信以外の活動だ。「動画以外では、公式キャラクターを制作するなどして、25年度内に披露できれば」と展望している。

社会福祉法人村山苑 (@murayamaen) | TikTok