障害福祉の活躍者たたえる 「記念賞」「記念未来賞」決定〈糸賀一雄記念財団〉

2024年1122 福祉新聞編集部

公益財団法人糸賀一雄記念財団の今年度の受賞3組が決定した。障害者や生きづらさがある人への実践活動を評価する「第26回糸賀一雄記念賞」に、大阪府東大阪市のパンジーメディア(林淑美統括)。今後の活躍が期待される個人や団体に贈られる「第10回糸賀一雄記念未来賞」には、埼玉県秩父市の堀口旬一朗さん(社会福祉法人清心会アンバサダー)と、東京都国立市のNPO法人くにたち夢ファーム(山本米子代表理事)が選ばれた。

糸賀一雄記念賞を受賞したパンジーメディアは、知的障害当事者がインターネット番組「きぼうのつばさ」を運営し、当事者の視点で社会的出来事を取り上げるコーナーや、地域で1人暮らしをするドキュメンタリーなどバラエティーに富む内容で当事者の思いや暮らしぶりを丁寧に発信。また、当事者視点で取材、制作した映画作品の上映会や講演などの活動が評価された。

未来賞を受賞したダウン症、知的障害がある堀口さんは、ダンスパフォーマンスグループ「ハンドルズ」で表現活動を実施。中心的な役割も担っている。また、清心会のアンバサダーとして情報発信や研修の講師など障害理解の普及啓発活動にも取り組んでいる。同賞受賞のくにたち夢ファームは、困難を抱える女性支援のための居場所づくりをテーマに、行政や関係団体との連携のもと、それぞれの役割を果たすスキームを構築するなど傑出した取り組みを実施している。いずれも今後も活躍が望まれるとして受賞した。

授賞式は16日、滋賀県近江八幡市のホテルニューオウミで開かれた。式の模様は後日配信する予定だ。