自治会と合同防災訓練 福祉法人が地域とつながる(東京・府中市)

2024年0918 福祉新聞編集部
合同防災訓練で消火器体験をするこどもたち

東京都府中市のいきいきプラザ(介護予防推進センター、光明高倉保育園)と分梅高倉自治会による合同防災訓練が7日、同プラザで行われた。住民、園児、保護者ら約100人が集まり、火災の煙や地震の揺れを体験するなど防災に対する意識を高めた。

煙体験は擬似煙を充満させたテント内を通り抜けるもので、参加者は煙で前が見えない怖さを体感。最大震度7まで揺れる起震車では手すりなどにつかまり、立っているのがやっとの状態で、想像以上の揺れに驚き、怖くて体験できない園児もいた。2人のこどもと参加した父親は「こどもが危ないので食器棚に転倒防止ストッパーを付けようと思う」と話した。

合同防災訓練は今年で2回目。杉田敏行自治会長は「地域で取り組んでいることに意義がある」、沼尾治巳センター長は「地域の仲間としてかかわっている」と話し、地域のつながりを深める活動にもなっている。

都高齢協がキャンペーン

センターを受託運営、保育園を運営しているのは社会福祉法人多摩養育園(足利正哲理事長)。同日の合同防災訓練は、東京都社会福祉協議会高齢者福祉施設協議会のキャンペーン「つながれ ひろがれ ちいきの輪」の一環でもある。社会福祉法人の地域に寄り添う取り組みをPRするもので、9~11月の期間中に都内の高齢者施設で地域交流、介護予防など計69の活動が実施される。