ユニバーサルデザインであさがお福祉会が総理大臣表彰

2024年0114 福祉新聞編集部
岸田首相(右)から表彰を受ける保岡法人統括施設長

徳島市にある社会福祉法人あさがお福祉会(保岡正治理事長)の「Tsuda-Machi-Kitchen」が、内閣府の2023年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰の内閣総理大臣表彰を受賞した。高齢者のデイサービス、障害児向けの放課後等デイサービス、住民が利用できるユニバーサルカフェを同じ建物で運営し、誰もが気軽に立ち寄って多世代が交流する「ごちゃまぜ」の拠点づくりが評価された。

 

事業所は15年の開設から地域に開放し、こども食堂や子育てイベント、地域交流イベントなども定期的に行い、地域とのつながりを大切にしている。こうした取り組みは徳島県のユニバーサルカフェの第1号に認定され、各事業所のモデルにもなっている。

 

12月27日に首相官邸で行われた表彰式に出席した保岡伸聡・法人統括施設長は「地域のニーズをいち早く察知し、地道に福祉サービスに転換してきた。今後も誰もが住みやすい地域を目指し、セーフティーネットの役割を果たせるよう尽力していきたい」と話した。

 

内閣総理大臣表彰はほかに、視・聴覚障害者が映画を楽しめるようバリアフリー化に貢献したNPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(東京都渋谷区)も受賞した。