依存症は回復できる病です 経験者や家族らが3年ぶりに新宿でパレード

2022年1115 福祉新聞編集部
沿道にアピールしながら行進した

アルコールなどの依存症や心の病から回復できることを行進して伝える「リカバリーパレード(回復の祭典)」が11月6日、都内で開かれた。依存症の経験者やその家族ら約50人が午前11時半に新宿中央公園を出発。JR新宿駅周辺を約50分歩き、沿道に手を振りながら「身の回りに苦しんでいる人がいたら、回復できると伝えて」などと呼び掛けた。

 

パレードは2010年9月に新宿で初めて行われ、毎年続いていたが、20、21年は新型コロナの影響で中止。アルコール依存症経験者で実行委員長の近藤圭さんは「3年ぶりのパレードで段取りを忘れた点もあったが、多くの人に伝えることができてよかった」と話した。

 

厚生労働省の元専門官の曽根直樹・日本社会事業大准教授(障害福祉論)もパレードに参加。「人通りの多い公道を堂々と歩く機会はめったにない。気持ちがとても軽くなった」と語った。

 

パレードはアルコール関連問題啓発週間(11月10~16日)に先立って行った。同啓発週間は、14年6月施行のアルコール健康障害対策基本法が規定している。

 

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