能登地震避難者の孤立防止へ 福井市社協がサロン開く

2024年0314 福祉新聞編集部
避難者に街歩きの楽しさを伝える歴史観光ボランティア(右)=福井市社協提供

能登半島地震により福井市内で避難生活を送っている人を対象にしたサロン「あつまらんけ~のと!」が2月29日、市内で始まった。孤立防止や心の潤いの場になればと同市社会福祉協議会が企画した。14日まで5回開催する。参加費は無料。

 

初回の29日は福井最大の歓楽街である同市順化の飲食店で開催。歴史観光ボランティアが、石川県輪島、珠洲両市から避難している高齢者5人に市中心部の街歩きの楽しみ方を伝授した。

 

市社協によると、毎日が日曜のようで曜日感覚がなくなりつつある中、話し相手を求めていた参加者も多く、「街歩きの楽しみ方を聞いて、素敵な場所があることを知った。外出できてよかった」などと好評だった。

 

内容は各回で異なり、最終回(14日)は、社会福祉法人竹伸会が運営する総合福祉施設「あけぼの園」(同市)の協力を得て、市社協で陶芸、木工体験を行う予定だ。