〈熊本地震〉広島DWATが集団避難の障害者を支援
2026年08月22日 福祉新聞編集部
熊本地震は20日で発生から23日が経過した。19日までに壁のひび割れや停電、断水などの被害を受けた福祉施設は1854カ所に拡大。内訳は高齢者施設992カ所▽障害者福祉施設363カ所▽児童福祉施設496カ所▽救護施設3カ所――となっている。
避難所は県内11市町に80カ所開設され、避難者は3200人に上る。こうした中、避難所を中心に高齢者や障害者らを支えるDWAT(災害派遣福祉チーム)の支援内容が変わりつつある。
広島県のDWATは8日から、震度7を記録した宇城市で支援に当たっている。同市には一般避難所が11カ所あり、今も600人以上が身を寄せている。避難所のうち広島DWATは松橋東、松橋西、三角という3カ所の防災センターを中心に担当。社会福祉士や介護福祉士、看護師らによるチームで、避難者へのアセスメントを行っている。介護が必要な避難者の介助や、定期的な体操なども実施している。
中でも、重要な支援先としているのが松橋東防災センターだ。一般避難者だけでなく、社会福祉法人熊本県手をつなぐ育成会が運営する障害者入所施設「熊本こすもす園」(同市)の利用者が集団で避難している。
同園は地震で、壁に亀裂が入ったり、天井が落下したりするなど大きな被害を受けた。地震翌日から利用者21人の約半数が防災センターの1室に集団避難。同園の職員が24時間体制で支えている。
広島DWATは同園に対し、利用者の生活上の困り事は医療面も含めて相談するよう要請。法人職員だけで抱え込まず、外部の支援を活用するよう伝えているという。
広島DWATの第2クールでリーダーを務めた社会福祉法人六方学園の田中栄至業務執行理事は「利用者や法人、家族が主体的に今後の生活について考え、少しでも見通しを持てるよう必要な支援につなげられれば」と話している。

