昨秋台風被害の八丈島支援で活動報告会〈東京都社会福祉協議会〉
2026年05月14日 福祉新聞編集部
2025年秋に台風の直撃を受けた東京・八丈島の支援に関する活動報告会が4月17日、飯田橋セントラルプラザ(東京都新宿区)で開かれ、160人以上が参加した。東京都社会福祉協議会の東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)などの主催。
開会にあたり、八丈町社協の奥山弘喜会長は「被災者支援の経験は初めてだったが、島内外の多くの人が心を寄せてくれ、予想以上にうまく動けた」と感謝を述べた。
八丈島は都心からおよそ290キロ離れており、人口は6000人ほどだ。昨年10月9日の台風22号は八丈島で観測史上1位となる降水量を記録。直後の13日には台風23号が直撃した。
人的被害はなかったものの、家屋の全壊が19カ所、大規模半壊が11カ所に上る被害を受けた。また、断水や土砂崩れも起きた。
そうした中、八丈町社協は10月15日に「ささえあいセンター」を設置し、翌日から島民に呼び掛けてボランティアを募集。高齢者や障害者らの自宅へ水の運搬や、家屋内の清掃、サロン活動に力を入れたという。
報告会で八丈町社協の佐々木攻事務局長は、発災直後は宿泊施設の確保が難しく、島内のボランティアを中心に活動したことなどを説明。「これまで社協と関わりのなかった人たちが参加してくれて驚いた。島内にボランタリーな心が大きく芽生えたのではないか」などと話した。
一方、都心では発災直後から東京都生活文化局とTVACが東京都災害ボランティアセンターを設置し、10月14日には先遣隊を八丈島に派遣。今年2月まで、東京都内の社協職員47人が現地入りした。またウェブサイトで情報を発信したほか、街頭募金も行った。
TVACの加納佑一さんは「今回の支援活動は、八丈島社協職員の島民のために何ができるかという思いが出発点。常に島民の声を大事にしていた」などと振り返った。

