改正医ケア児法が成立 18歳の壁解消へ支援拡充
2026年08月04日 福祉新聞編集部
改正医療的ケア児支援法が7月24日、参議院本会議で全会一致により可決、成立した。新たに医療的ケア者、重症心身障害者を支援対象に加え、児童から成人になると支援が途切れる「18歳の壁」の解消などに向け、支援策を拡充する。施行は2027年4月1日。
支援対象拡大に伴い、法律名を「医療的ケア児等および重症心身障害者支援法」に改める。基本理念に医療的ケア児らが基本的人権を有する個人として尊厳が重んじられ、その尊厳にふさわしい生活を送れるようにすることを明記した。
保育所に喀痰吸引などができる介護従事者を配置することを新たに規定。社会的養護が必要な医療的ケア児らの支援体制を整え、医療的ケア児らの生涯学習も推進する。
家族の負担を軽減するため、一時預かり、夜間の居宅における福祉・保健医療サービス、通学の移動支援などを受けられるよう、サービス事業所への看護師などの配置を促進する。医療的ケア提供について要件を下げるなど在り方を見直す。
家族が互いに支え合う活動(ピアサポート)を支援する規定も新設。各地の支援状況を検証し、支援の地域差是正にも取り組む。現行の医療的ケア児支援センターは「医療的ケア児等支援センター」に改称し、業務内容を拡充。医療、保健、福祉などの関係機関による協議会も設置できるようにする。
医ケア児法は21年6月に議員立法で成立。法改正にあたり超党派議連(野田聖子会長)で家族や事業者などから要望を聞き取り、可能な限り反映させた。

