征峯会が給食業務の拠点を開設 近隣の施設にも食事を提供(茨城)

2026年0324 福祉新聞編集部
4月から稼働するミールリンク

 茨城県筑西市の社会福祉法人征峯会(渡辺和成理事長)はセントラルキッチン「ミールリンク」を新設した。4月から法人内3施設で行っていた給食業務を一本化し、利用者約1100人と職員の食事を作って届ける。近隣の福祉施設にも提供し、人手不足、給食委託費や光熱水費の高騰といった福祉施設が抱える共通課題の解決を目指す。

 同会は計23の福祉サービスを展開している。新たに栃木県内に福祉施設を開設することもあり、おいしい食事を安定的に提供するため給食業務を一本化することに決めた。

 建物は障害者入所施設ピアしらとり(同市小塙)に隣接し、延べ床面積は約480平方メートル。厨房機器を除いて建築費は約4億円。

 管理栄養士や調理員ら14人が働く。食事はマイナス60度の急速冷凍技術により、作りたての色合いや食感を保ち、きざみ食やとろみ食も可能。非常食として備蓄もできる。また、食事アレルギーや禁止食、食形態などをクラウド上で管理し、個々の利用者に合った食事を提供。容器は使い捨てで、環境負荷の少ない資材を採用している。

 1日1回、法人内の各施設に食事を配送。施設側は加熱料理機器(スチームコンベクションオーブン)で温め、別途ごはん、みそ汁などを作って提供する。同会の試算では定員50人のユニット型特別養護老人ホームの場合、現行では調理に1日9人(実働68時間)必要だが、1日1人と加熱料理機器2台(同8時間半)に軽減できる。冨田侑花管理栄養士は「給食業務の時間が減ることで利用者の栄養ケアマネジメントにより関われるようになる」と話す。

 最大1日3000食を提供でき、近隣福祉施設には朝食320円、昼夜食各500円で提供する予定。内覧会に来た特養は「人材不足で2年前に給食業務を外注にした。調理過程は衛生的で食事もおいしかった」と話した。

 食事は利用者にとって毎日の楽しみであり、安藤泰典工場長は「利用者においしい食事を安定して提供し、笑顔にしていきたい」と言う。 

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