和歌山県が認可外保育所の監督強化へ 死亡事故受け独自指針の運用開始

2026年0317 福祉新聞編集部

 和歌山県田辺市の認可外保育施設で2023年7月、生後5カ月の女児が窒息死した事件を受け、同県は4月から、認可外保育施設に対する指導監督の独自指針の運用を始める。市町村で指導監督の運用に差が生じないよう、国基準をより明確化する形で県統一のルールを定めた。

 この事件で女児はうつぶせ寝の状態で意識不明となり、その後死亡。死因は窒息とみられる。県が設置した検証委員会の報告書によると、同施設は保育士1人での運営が常態化しており、職員配置基準が守られていなかったことや、同市による適切な指導が徹底されていなかったことを指摘している。

 これを受け、県は2月27日、独自の指針を策定したと発表。市町村が認可外保育施設を指導監督するに当たって「こどもの睡眠対応」「保育従事者の職員配置」を重点調査事項に設定し、具体的な確認事項も明記した。

 指導から勧告に移行する判断も明確化し、指導2回で改善がみられない場合は勧告を行うとした。勧告後の立ち入り調査は抜き打ちで実施する。

 著しく不適切な保育が行われている場合は指導を経ずに勧告するとし、「乳幼児6人以上の施設で保育従事者1人が保育」「睡眠時にこどもを1人にしている」など具体の基準も示した。

 指針に加え、睡眠に関する安全確認のチェック表も作成し、室内に掲示するよう促していく。

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