児童福祉に功績のをたたえる「石井十次賞」に奥浦慈恵院(長崎)
2026年04月08日 福祉新聞編集部
児童福祉施設や地域の子育て支援などで功績のあった個人、団体に贈られる「第35回石井十次賞」に、長崎県五島市の児童養護施設奥浦慈恵院(社会福祉法人奥浦慈恵院、小田﨑ケイ子理事長)が選ばれた。15日に石井十次の出身地である宮崎県高鍋町で贈呈式が開かれる。
1880年、キリスト教の布教活動を行っていたパリ外国宣教会の神父マルマン師が近隣のカトリック信者の協力のもと民家を借りて養育を始めたのが起源。施設を巣立ったこどもは3000人を超える。
アフターケアにも力を注ぎ、SNSを使って退所者の9割とつながり、社会から孤立することがないよう可能な限り見守りを続ける。
児童福祉の枠を超え、「みんな食堂」の開催や放課後居場所事業、漢字検定会場としての場所提供など地域に根ざした施設でもある。
小田﨑理事長は「石井十次先生の行動力と情熱ある姿勢を学びながら先輩たちの歩んできた道を大切にし、これからもこどもたちの幸せのためにがんばっていく」とコメントした。
同賞は公益財団法人石井十次顕彰会(増田秀文理事長)が主催。日本で最初の孤児院を創設して孤児救済に力を尽くし、「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次の精神と実践を継承し、発展させることを目的に毎年表彰している。

