困窮家庭のこども応援 商店街でサンタウォーク〈足立区〉

2025年1222 福祉新聞編集部
大人もこどももサンタクロースの衣装を着て商店街を歩いた

こどもに笑顔と夢を届けるチャリティーイベント「あだちサンタウォーク」が7日、東京都足立区の千住宿商店街で行われた。2017年に始めて以来、過去最多の454人がサンタクロースの衣装を着て、謎解きスタンプラリーなどを楽しみながら商店街を歩き、街をクリスマスムードに包んだ。

同区の生活保護率は33・9‰(千分率)と都内ワーストで、こどもの貧困率も高い。イベントはそうした課題に対して「夢に向かって生き抜く力を持ってほしい」と民間の力で支援するもので、参加費で困窮家庭のこどもにクリスマスプレゼントを贈っている。

今年は地元の帝京科学大、東京未来大、東京電機大の学生計98人がボランティアとして参加。謎解きスタンプラリーを企画し、「松尾芭蕉像はどこ?」「サンタクロースなのに緑の衣装を着ている?」など、こどもが楽しめる仕掛けを作った。また、千住宿開宿400年記念として、参加者に商店街で使える割引券やエコバッグが配られた。

イベントに参加した足立区社会福祉法人連絡会の近藤常博会長(社会福祉法人聖風会理事長)は「大学生が実行委員会に加わり、貧困対策を学んでもらう機会にもなった」と話し、10回目となる来年開催に向けた意欲をみせた。

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