自宅で死亡の単身者、上半期で3.7万人(警察庁)

2024年0909 福祉新聞編集部

警察庁は8月28日、今年上半期(1~6月)に自宅で死亡しているのが見つかった1人暮らしの人が全国で計3万7227人(暫定値)に上り、このうち約8割の2万8330人が65歳以上の高齢者だったと発表した。同庁が初集計した。

年齢別では85歳以上が7498人と最多で、65歳以上が76%を占めた。一方、30歳代が512人、20歳代が431人おり、15~19歳の若者も42人いた。

死亡推定から遺体発見までの日数は、当日~1日以内が全体の約4割だったが、1カ月以上も約1割に上り、周囲との交流が乏しい現状が浮かんだ。

都道府県別では東京の4786人が最多で、大阪3146人、神奈川2346人、埼玉2270人と続いた。 孤独・孤立対策推進法が今年4月に施行されたことを受け、政府は孤立した人の実態把握を進めていた。