思春期のネット依存、精神の不調リスク大(国立精神・神経医療研究センター)

2024年0616 福祉新聞編集部
国立精神・神経医療研究センター資料より

国立精神・神経医療研究センター(東京)は10日、思春期にインターネットを不適切に使用すると、精神病症状(幻覚や妄想)、抑うつといったメンタルヘルスの不調リスクを高めるとする研究成果を発表した。

抑うつリスクは男性よりも女性の方が大きいことも分かった。同センターによると、長時間の使用、睡眠障害といった不適切なネット使用によるリスクはこれまでも指摘されてきたが、因果関係を説明できる研究成果はほとんどなかった。

今回の研究は2002~04年に生まれた未成年者3171人を10、12、16歳の3点で評価した。それによると、12歳時の不適切使用は16歳時の精神病症状を1・65倍、抑うつを1・61倍に増やしたという。