ケアマネの課題を検討 厚労省、4月中に開始
2024年04月10日 福祉新聞編集部厚生労働省は介護保険のケアマネジメントに関する検討会を4月中に立ち上げることを、3月28日の社会保障審議会介護保険部会(持ち回り開催)に報告した。7月まで月1回ペースで開催し秋ごろに中間整理を行い、2025年度以降の介護保険制度改正の議論に反映させる。
ケアマネジャーは制度を運営する要となっているが、ケアマネジャーの数は減り、多様化・複雑化する利用者に対応するために求められる能力や役割は増えている。こうした背景から同部会が22年12月にまとめた意見で、第9期(24~26年度)介護保険事業計画期間中にケアマネジメントの質の向上や人材確保に向けた検討を行うよう指摘していた。
業務範囲を整理
検討会ではケアマネジャーの業務範囲を整理し、主任ケアマネジャーの役割を明確化する。ケアマネジメントの質の向上・評価に関する議論も行う。
また、受験要件も含めたケアマネジャー試験の在り方や、受講費用の軽減など受講しやすい法定研修に向けた検討も行う。さらに、ICT(情報通信技術)活用による業務効率化や、ケアプラン作成におけるAI(人工知能)の活用も検討することにしている。