科学的介護の向上目指す 厚労省が現場からの提案募る

2023年0313 福祉新聞編集部

 厚生労働省は2024年度介護報酬改定に向けて、LIFE(科学的介護情報システム)関連加算の様式や項目の一部見直しを検討しており、介護現場から新たに追加を希望する項目の提案を受け付けている。

 

 利用者の状態変化や疾患発症などについて、介護現場で日常的に観察され、介護の質を評価するのに適切と思われる項目を提案してほしいとしている。

 

 提案の募集は3月31日まで。厚労省ホームページの専用フォームから、追加する項目、追加する意義、評価対象サービス、対象者などを記入し送信する。

 

 留意事項として▽全国の事業所や利用者間で比較することで介護の質向上につながると思われる▽専門職がいなくても測定できる▽経時的変化をみることで介護の質の向上につながりうる――ことなどを挙げている。

 

 LIFEは21年4月に運用が始まり、事業所が利用者の既往歴、服薬、口腔こうくう・栄養などの情報を提供し、集まったデータから分析された情報がフィードバックされ、サービスの質の向上につなげるもの。介護者の経験ではなく、科学的根拠に基づいてサービスを提供する。現在LIFE関連加算は、科学的介護推進体制加算、個別機能訓練加算、ADL(日常生活動作)維持等加算などがある。

 

 

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