社会的養護経験者を支援 板橋区がクラウドファンディングで寄付金募集

2024年0830 福祉新聞編集部

東京都板橋区は、児童養護施設や里親のもとで育った社会的養護経験者(ケアリーバー)の暮らしや自立を支援するため、クラウドファンディングでの寄付募集を1日から始めた。

「ケアリーバー応援プロジェクト」として、1人暮らしの準備費用を上限20万円、家賃を月額の2分の1(上限3万円)、医療機関にかかった実費を年間2万4000円まで助成する。

このほか、LINEやメールで不安や悩み相談を受け付ける「相談支援」や、役所や病院などへ付き添う「同行支援」も実施する。状況に応じ食料支援もするという。同じような経験を持つ若者が集まれるユースサロンを定期的に開催する。

ケアリーバーは、児童福祉法に基づき、里親などへの委託や、児童養護施設などへの入所を経験し、18歳となって措置が解除された人のこと。

板橋区内には3カ所の児童養護施設があり、クラウドファンディングによって集まった資金で、年間約150人のケアリーバーの生活支援を行っていく。