施設のこども対象の奨学金に壁 負担軽減へ共通様式の使用を呼び掛け

2026年0227 福祉新聞編集部
社会的養護のための奨学金検索サイト「Miomus」

 児童養護施設や里親家庭で暮らすこどもが対象の奨学金を運営する連携団体「Miomusネットワーク」は、奨学金を申請する際に共通書式を使用するよう呼び掛けている。受験勉強をする中で、負担軽減につなげるのが狙いだという。

 呼び掛けているのは、進学後の資金等計画書のエクセルファイル。入学金や授業料など学校関連支出のほか、家賃や食費、光熱費など生活費の予定を記入する。収入欄には予定するほかの奨学金やアルバイトについても書く。進学後の措置延長予定や、入学時の貯金額などの欄もある。

 社会的養護のこどもを対象にした奨学金の多くは、申し込む際に資金計画の提出を求められるが、様式が統一されていない現状がある。同ネットによると、複数の奨学金を申し込むケースが多く、中には10件を超えることもある。当事者から「受験期の負担を軽減してほしい」という声があり、今回作成した。

 同ネットは「親のサポートが期待しにくい環境下で、申請手続きの負担が進路選択の大きな障壁となっている。奨学金団体の垣根を越えて、こどもたちの進学を支える制度の隙間を埋めたい」と話す。

 同ネットは、朝日新聞厚生文化事業団の奨学生による活動をきっかけに、同事業団やドコモ、ゼンショー、資生堂の各財団などが呼び掛けて2023年に誕生。現在44団体が加盟している。

0 Comments
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る