社会福祉ヒーローズ 最優秀賞に福住山ゆりの里の稲葉さん

2023年0308 福祉新聞編集部
最優秀賞に選ばれた稲葉さん(右)とゲストの松本まりかさん

 「SNSで利用者の笑顔を届け、介護をなりたい仕事ナンバーワンにしたい」と熱く夢を語った稲葉夏輝さん(社会福祉法人福住山ゆりの里、兵庫県)が、今年度の「社会福祉ヒーローズ」の最優秀賞に選ばれた。

 

 イベントは全国社会福祉法人経営者協議会が、挑戦する若手を表彰することで福祉の魅力を発信しようと開催。5回目の今回は過去最多の68人の応募があった。事前審査を通過した6人(平均32歳)が2月28日の全国大会で現場の実践をプレゼンテーションし、有識者とオンライン視聴の学生らの投票で最優秀賞が決まった。

 

 稲葉さんが勤務する特別養護老人ホームでは「利用者の夢をかなえる介護」をテーマに毎日SNSに投稿している。もう一度畑仕事をしたい、料理をしたいといった思いをかなえ、利用者の笑顔や感動が見られる動画は反響を呼び、現在フォロワー数はインスタグラム2万、ティックトック1万5000で福祉業界随一を誇る。

 

 SNSで発信するようになって利用者は生活に張りが生まれた。職員はモチベーションが上がり、自分たちの介護に自信を持てるようになった。もともとSNSは施設PRのために始めたが、全国から就職希望があり、新規利用者の申し込みも増え、施設運営面でも効果が上がっている。

 

 稲葉さんは「SNS『映ばえ』は利用者の笑顔。福祉の本質が笑顔を大切にすることだとすると、SNS『映え』を意識することは福祉の本質に近づくことになる」と話した。

 

 そのほか▽弓場洸紀さん(佑啓会、千葉県)▽菅野宏美さん(いわみ福祉会、島根県)▽村上太志さん(伸成会、岡山県)▽萩野美鈴さん(川崎聖風福祉会)▽三重野孟さん(博愛会、大分県)がプレゼンした。

 

 プレゼンを聞いたゲストの女優、松本まりかさんは「利用者に徹底して寄り添い、何が必要かを考えるという根本的な大事なことに気づかされた」と話した。

 

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