特養ホームでアメーバ経営 合掌苑が目指す時間あたり採算の最大化
2021年08月11日 福祉新聞編集部「ロマン(法人理念)を実現するためソロバン(アメーバ経営による生産性向上)をはじく」。東京都町田市の社会福祉法人合掌苑(森一成理事長)の経営を端的に表すとこうなる。指標となる「時間当たり採算」の最大化に向けて各現場で改善を繰り返し、質の高いサービスと職員満足の向上を目指している。
アメーバ経営とは京セラの稲盛和夫氏が考案したもので、「組織を細分化して小集団(アメーバ)で採算を管理すること」。最大の特徴は全職員が経営に参画することにあり、神尾昌志・営業統括部本部長は「目の前のケアだけでなく、激変する環境下では職員も経営を意識する強い組織にならないと生き残れない」と7年前に導入した狙いを話す。
42のアメーバで管理
現在アメーバは特別養護老人ホームの各ユニット、訪問介護、通所介護、医務、調理、入浴など計42ある。
目指すのは「収入―経費÷総労働時間」で計算する「時間当たり採算」の最大化だ。各アメーバで年次目標を決め、達成に向けて自主的に改善を重ねる。月1回、全アメーバリーダーが集まる経営会議で情報を共有する。
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