入浴支援にミストサウナ 裾野市社協とトヨタが実証実験

2026年0510 福祉新聞編集部
ヌクマルはハイエースを改装している

 静岡県の裾野市社会福祉協議会は、トヨタ自動車と今年2月に実施した移動式ミストサウナ「NUKUMARU」(ヌクマル)の実証実験結果を発表した。従来の入浴支援よりも人手がかからず、体験者の満足度も高かったことから、今後地域での展開を検討するという。

 ヌクマルは商用バンのハイエースを改装した車両。室内の温度は35~45度ほどで、体への負担がかからずに発汗を促す。また細かな水の粒子が毛穴や皮膚の汚れを洗い流すという。必要な水は1人当たり330ミリリットル程度で、ポータブル電源も運用できる。

 内装には無む垢くのヒノキを使用。洗髪用のシャワーや着替えスペースも備えている。

 実証実験は2月3~24日にかけて実施。要介護1~3の高齢者や障害児、介護職員ら21人が参加した。

 その結果、体験者の95%が満足したと回答。「短時間で体が温まり、負担や不快感が少ない」などの声が寄せられた。また、介護職員への調査でも、業務負担や時間短縮など6項目で、既存の入浴介助より高い評価を得た。

 従来の訪問入浴介護では、職員3人で約60分が必要だ。一方、ヌクマルでは職員1人で約35分と、人手と時間を大幅に削減できたという。

 裾野市社協は「この支援モデルは利用者の生活の質を高める新たな選択肢になる。地域の介護事業者とも連携しながら、持続可能な地域福祉インフラをつくりたい」と話している。

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