介護職の高齢者虐待が最多 24年度、1220件
2026年01月13日 福祉新聞編集部
厚生労働省は昨年12月25日、2024年度の介護職による高齢者虐待が1200件を超え、過去最多だったと発表した。
調査は高齢者虐待防止法に基づき07年度から実施。全国の自治体で行われた高齢者への虐待対応状況をまとめている。
24年度に高齢者施設や居宅サービスなどで働く介護職による高齢者虐待に関する相談は3633件。虐待と判断したのは1220件と前年より97件増え、4年連続で過去最多を更新した。虐待による死亡は5人だった。
虐待が認められた事業所の種別は特別養護老人ホーム(29%)が最多。有料老人ホーム(28%)、グループホーム(15%)、老人保健施設(9%)と続く。
虐待の内容は、身体的虐待51%▽心理的虐待28%▽介護等放棄26%▽経済的虐待10%▽性的虐待3%―の順だった。
虐待した介護職の年齢層は、30代18%▽50代同▽40代16%▽60歳以上12%▽30歳未満10%―と続いた。性別は男性が54%を占めている。
家族虐待も過去最多
一方、高齢者が家族や親族などから受けた虐待に関する相談件数も4万1814件と12年連続で過去最多を更新した。虐待と判断したのは1万7133件。虐待による死亡は26人だった。
虐待の内容は、身体的虐待64%▽心理的虐待37%▽介護等放棄20%▽経済的虐待16%▽性的虐待0・4%―の順。通報者は警察(36%)が最多で、介護支援専門員(24%)、家族・親族(7%)などと続いた。

