介護職員、初の前年比減 要介護は増加続く(厚労省)

2025年0115 福祉新聞編集部

厚生労働省は12月25日、2023年度に全国の介護施設や事業所で働く職員が212万6000人で、初めて前年度より減少したと発表した。一方、要介護の認定者は増加を続けている。

23年度の介護職員数は22年度より2万9000人減少。介護保険が始まった00年度以来、介護職員数が減ったのは初めてだという。内訳は、入所系102万6000人▽訪問系53万8000人▽通所系34万4000人▽総合事業13万8000人で、いずれも前年度より減少した。

一方、23年度の要介護(支援)の認定者は705万人で、前年度より8万人増えた。00年度に244万人だった認定者は3倍規模になっており、これまで一度も減少していない。

処遇改善と生産性向上

こうした状況を受け、厚労省は介護職員の処遇改善とともに、生産性向上への取り組みや、外国人材の受け入れ環境整備などを行う考えを示している。