「地域活力の創生」で人口減少を克服 経済財政諮問会議で岸田首相指示

2024年0428 福祉新聞編集部

岸田文雄首相は19日の経済財政諮問会議で、少子高齢化・人口減少を克服する「地域活力の創生」に向け、関係閣僚に具体策をまとめるよう指示した。6月に政府が策定する「骨太の方針」に盛り込む予定だ。

老朽化した公共施設や公共サービスの広域利用がキーワードの一つ。斉藤鉄夫国土交通大臣は同日の会議で「公共交通のリ・デザイン」を加速すると説明。病院や福祉施設に通うための路線バスなどの運行を効率化することを例示した。

政府は人口減少が進んでも保育、介護、教育、交通といった公共サービスを維持できるよう、既存の交付金を使った取り組みを促す方針。

AI(人工知能)をはじめデジタル技術の活用により業務の効率化を図る考えで、国と地方のデジタル化に関する連携や役割分担の考え方も6月までにまとめる予定だ。