臨時国会が閉幕 首相「何よりも経済」

2023年1223 福祉新聞編集部

第212臨時国会が13日、閉幕した。政府が新規に提出した法案12本がすべて成立した。物価高に対応するための2023年度補正予算の審議日程を考慮し、政府・与党が法案数を絞り込んだ。

 

補正予算は11月29日に成立した。介護や障害福祉の従事者の賃上げ費用を盛り込んだ。一般会計の歳出総額は13兆1992億円。

 

厚生労働省が新規に提出したのは、改正大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法のみ。大麻の不正使用を犯罪化し罰則を設けたほか、大麻草の成分を用いたてんかん治療薬の活用を解禁した。

 

岸田文雄首相は13日の会見で「何よりも経済に重点を置く決意で総合経済対策を決定し、裏付けとなる補正予算の成立に全力で取り組んだ」と語った。

 

また、異次元の少子化対策との触れ込みで近く決定する「こども未来戦略」に触れ、「長らく実現し難かった困難な課題に一定の答えをお示しした」と述べた。