認知症に優しい社会に 全国100カ所でオレンジライトアップ

2023年0929 福祉新聞編集部
厚労省にオレンジリングが浮かび上がった

9月21日の「世界アルツハイマーデー」を中心に、全国各地で認知症に関する理解を促す記念講演や街頭活動などが行われている。

 

恒例のオレンジライトアップは函館市の五稜郭タワー、京都タワー、熊本城など全国約150カ所で行われた。認知症の人と家族の会(鎌田松代代表理事)は、そのうち24カ所とZoomでつないでユーチューブで生配信した。認知症になっても安心して暮らせる社会づくりを呼び掛けた。

 

厚生労働省、経済産業省など10省庁でも19~22日の4日間、各庁舎にオレンジリングを浮かび上がらせた。

 

世界アルツハイマーデーは1994年に国際アルツハイマー病協会が制定してから今年で30年目の節目となる。鎌田代表理事は「6月に認知症基本法が成立し(施行は1年以内)、これからは企業、図書館、薬局などいろんな視点を持った人が連携し、さらに理解が広まれば」と話す。

 

認知症基本法では21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めている。